平安王朝Gallery
光あふれる新緑の頃、白い花の咲く庭で、
若君と姫ぎみは無心に戯れていらっしゃいます。
お二人ともよき幼馴染みで、ほんに仲のよい兄妹のようにお育ちですのに、
やがてもうじき、そう遠くない時期に
それぞれに成人のための儀式を終えられますと、
もはやこんなに無邪気に遊びたわむれることなどできなくなると…
うすうす察していらっしゃいます。
ですから余計にこの時間が愛おしいのでしょうか。
ほんの少し寂しい予感がする…しかしながらやはり幸福な光景でございます。
ありゃ、乳母の語りになってしまいました(笑)
このごろ緑の中の情景が続いています。平安の緑ですね。
ちなみに少年が持っているのは手まりではなくて薬玉のつもりです。
そう見えなかったらすみません。
いつもよりちょびっと小さめのサイズで描いたので
重くなるのがいくらかましでした。
背景も人物も1枚で処理しています。
子供を描くのはやっぱり楽しいです。