空を飛びたい、という夢は古代から人間は見ていたのではないかと思うのです。
鳥のように蝶のように、普段の自分とは違う視点で
自由になった眼で、身体で飛びたいと願う、
その憧れがつのる時、ふと魂が抜け出して
さまよったりすることだってあるかもしれません。
前に同様のテーマで『夢想』という作品を描きましたが、
これはその連作みたいなものです。
どうも不自由な生活をしていた平安の姫君の
心のどこかには自由に飛びたいという憧れが
内在しているような気がしてなりません。
これは現代人の勝手な空想でしょうか。
色合いの統一感、というのでブルー系の衣装にしたら、
なんだか地味になってしまったかもしれません。
もっと派手でもよかったかなあ。
人物と背景の森、蝶はそれぞれ別に描いて合成しました。
が、結局は人物と同じファイルでの作業になるので、すごく重い作品に(汗)
いやもう、衣装を描くだけでも充分に重くなるのが通常なのですが、
いつもよりさらに重くてごめんなさい(汗)
平安王朝Gallery