古来、人の魂を象徴するものとして、鳥や螢など、
はかなげに飛ぶものが語られてきましたが、
それによると蝶もやはり魂の象徴なのだそうです。
この象徴は現代にでも生きていて、
身内の死を知らせに舞い来る蝶の話を聞きます。
この作品でも姫君の遊離する魂のイメージで描いてみました。
彼女は死んでいるわけでなく、夢を見て魂が現し身を離れているわけですね。
生霊みたいな感じです。せめて心だけでも自由に、と
願った姫も居ただろうなあ、という私の想像です。
昼でもなく夜でもない時間帯の森の表現に悩みました。
いまいち色調整が上手くいっていないかも。
難しいですね。現実のお姫さまなら絶対にできないポーズです。
ちょっとだけ式神のイメージもあったかもしれません(笑)
平安王朝Gallery