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恋知りそめし…
恋知りそめし
ふとしたところで見かけた貴公子の面影が瞼から離れなくなってしまった。 風に流れるその人のうわさに聞き耳をたてて、 些細なことで心が震える…この気持ちはなんなのだろう。 …深窓の姫君は悩んでしまいます。 たぶんこの時代、女性から男性に恋文を出すことなんて、 貴族の女性には想像もつかないことだったのではないでしょうか。 それでもゆくあてのない文をしたためてみたり、 想いのたけを歌に詠んでみたり。 そういうあてのない歌がいつか歌集に収録されるようなことも あったのかもしれません。 ひそやかな恋のはじまりです。 お姫さまシリーズ。今回の背景は縮緬の小風呂敷です。 色合いが初々しい姫君のイメージだったので 使ってみました。十二単の色合いには毎回悩みますが、今回は高貴な紫に挑戦。 難しい色ですが虹のグラデーションだと それなりに派手でいいかも、と思います(笑)

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