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 銀の実 (鬼の灯)
長い雨に打たれて 朱の果実を守っていた赤い上着は すっかり銀の糸だけの姿になってしまった 鬼の灯の実の光がそのままに透き通る 鮮やかに 優し気な秋の陽光を浴びて
知らずに眠るのは こころを閉ざした王子 銀の鎧に守られて 静かな夢を見ている 平穏で穏やかな日々の夢 夢は永遠(とわ)には 続かないというのに… それは彼も気付いているはず
けれども いま少しだけ このままでいさせて欲しい しっかりと両目を開ける勇気が出るまで 明日を見つめる 強さを取り戻せるまで…
銀の実

眠れる王子を呼び起こすのは 愛しい媛の口付けでしょうか?

 

 

それとも…

 

「カガチ」を描いた時から描きたかったもうひとつのほおずきのパターンです。

こういう姿になってしまったのは夏の実ではありませんね。秋以降だと思われます。

でも自然の造型ってすごいなあ、と思います。

絵のテーマそのものは私自身を反映したイメージになってしまいました(汗)

しばしの休息。タケルの心象風景ですね。なにしろほおずきというのがあのような

可愛いサイズのものですから、どうすればそのイメージを保ったままで描けるかなあ?と悩みました。

…でもあんまり成功していないような気がします(汗)

そもそも人間が入るのは無理ですし…。

気持ちのみで小さくなったイメージだと思って見てくださいませ(汗)(強引だなあ)

 

ほおずきは別名「チャイニーズランタン」ともいうそうです。

そちらのイメージもなかなか捨て難いですね。

ですから実はほのかに光を帯びたように描いてみたのですが…どうかな?

これも下書きは3枚あります。

人物は鉛筆描きで、ほおずきの形はペンというか、愛用のSigma極細。

で、葉っぱも別に描いております。

どうしてだかヌードを描く時は鉛筆を使ってしまう私。

ペンで描いてしまうと硬い線が気になるように思えて…

実際はさほど変わらないかもしれないのですが。

こういう時だけ、トレスボックスが欲しいかも(笑)

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