四季彩Gallery
胡蝶(こちょう)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蝶をモチーフにした舞楽。胡蝶楽(こちょうらく)、
胡蝶の舞(こちょうのまい)とも呼ばれる。
高麗楽(三韓楽の一つである高麗楽(高句麗の民族音楽)では無く、
渤海楽・三韓楽を中心に平安時代に編集された音楽様式)・右方の舞に属するが、
渤海や朝鮮半島が起源なのではなくて高麗楽の様式に則って日本で作られた曲。
迦陵頻の番舞(つがいまい)として作られたため、迦陵頻を形式や装束のベースにおいている。
曲の調子は高麗壱越調(唐楽の平調と同様)。作曲は藤原忠房、振り付けは敦実親王。
童舞(わらべまい)として作られ、原則として4名の少年が舞う。
神社では巫女や少女が舞う場合もある。
源氏物語「胡蝶」などを見ると、この衣装をつけさせた童子に宴会の際の
舟を漕がせることなども行われていたらしい。
もう10年以上前に「迦陵頻」を描いたことがあるのですが、その時は少年二人でした。
年賀ハガキにも利用しようと思っていたので、今回は単独の画面で。
本来は4人で舞います。五節の舞姫もそうですが、あの装束で4人も描くのは
とっても無理です。大変すぎます。なので、いつもサンプル的に一人か二人になる次第。
現実の舞台で見たら、さぞかし華やかだろうと思われます。
毎年のことながら、猿を描くのは苦手なので、干支と無関係の絵になりました (^_^;)
おめでたいことだけは共通してますが…。たんまりと羊を描いた去年はすごかったね。
でも着物というか、袍などの構成は簡単で、後からつける胸の部分や背中の羽根で
随分華やかになるんだなあ、と思いました。
蝶の線画は素材集のものをお借りしています。ベクターデータでしたので、
珍しくIllstratorで着色したりもしました (^_^;)(でもやっぱりグラデーション…)