四季彩Gallery

鬼灯は実も葉も殻も紅葉かな (芭蕉) 鬼灯の口つきを姉が指南かな(一茶)
らんたん
よそながら 思ひしよりも夏の夜の 見はてぬ夢ぞはかなかりける ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー後撰和歌集 寝られねば ただつくづくとものを思ふ 心にかはるともし火の色 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー風雅和歌集

ホオズキ(鬼灯、酸漿)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ナス科ホオズキ属の多年草。またはその果実。カガチ、ヌカヅキとも言う。

原産地は東南アジアで、その他に南欧やアメリカ大陸など温帯に自生している。

主に観賞用や食用として栽培されるが、野生のものもある。

多年草で、草丈は60〜80cm位になる。淡い黄色の花を6-7月ころ咲かせる。

この開花時期にあわせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。

中でも、7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは

江戸時代から続いており、60万人にのぼる人出がある。

花の咲いたあとに六角状の萼(がく)の部分が発達して

果実を包み袋状になり、熟すとオレンジ色になる。

種蒔き、株分けで増やすことが出来るが、ナス科植物との連作障害が有る。

 

アメリカ原産のセンナリホオズキ(Physalis angulata)が日本で野生化している。

観賞用としてのホオズキは、鉢植えやドライフラワーなどに用いられ、

その愛好家も多い。

果実は、以前はホオズキ人形や口で音を鳴らすなど子供の遊びにも使われていた。

食用や薬用としても知られているが、

腹痛や堕胎作用があるために多用は禁物である。

 

日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を

死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾る。

一説に、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの頬の様子から

「頬突き」と呼ばれるようになったという。

漢字では「酸漿」のほか「鬼灯」とも書く。

これは中国語で小さな赤い提灯を意味する。

中国語では酸漿の名のほかに「金灯」「錦灯籠」などとも言い、

英語では Chinese lantern plant と呼ばれている。

 

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

心の平安・不思議・自然美・私を誘って下さい・

頼りない・半信半疑・いつわり・欺瞞

 

 

Wikipediaより

 

 

 

夏ではありますが、なぜかオレンジ系統の暖色の作品が続いてしまいました。

以前はレース状になったほおずきをテーマにしましたが、今回は本当に真夏のイメージです。

 

お盆やほおずき市や、暑さの中のひとときの清涼というか、

この世と別の世界とを繋ぐイメージの植物でもありますね。

精霊などがひそかに灯す火、まさしく「鬼の灯」というファンタジックで

かわいい形、昔から好きな意匠の植物でもありますし…。

 

下の方にご紹介しました、ポーランドのお祭のランタンの風景もあまりに美しかったので、

それも影響しております。このあたりも次元が違う世界を繋ぐイメージがあるんだなあ…。

装束の色彩はほおずきの色をそのまま反映しております。

もっと暑苦しい感じになるかと危惧したんですが、透ける水干のおかげで

いくらかはましな感じになったのではないかと思っております (^_^;)

 

ほおずきの実の中身を取り出して、口に含んで鳴らす遊びがありましたが、

祖母や母にはなんでもないことが私には出来なかったなあ…。

意外な自分の不器用さを思い知らされた記憶も懐かしいものですね。

 

 

 

ポーランド、ポズナン市のお祭

 

夏至を祝うそうです。ランタンは小さな熱気球。

 

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