四季彩Gallery
久々にとても描きたくなった花魁です。
梁塵秘抄の歌を添えるなら、本来は白拍子なんでしょうが、
太夫クラスの花魁になるくらいの女性は半端ではない教養もたしなみも必要ですので、
古典にも詳しかったし、愛唱していたかもしれないなあ、と想像出来ましたので…。
まあね、本当は私自身が好きなんですよね。梁塵秘抄とか閑吟集あたりの歌謡が…。
当時の節回しなどは想像が出来ませんが、お能の謡などにも使われていたりしますし、
後白河法皇が無類の今様好きだったというあたり、ちょこっと面白いなあとも思いますし(^^;)
いつの時代でも権力者と遊女・遊芸人はかなり近い位置にいて、
それゆえに歴史的事件の真相を知ることも少なからず
あったかもしれないなあというあたり、歴史の裏側に興味を惹かれます。
梁塵秘抄にしても閑吟集にしてもそういう人びとの時代の浪漫を秘めていますね。
ついでにというか、なんというか、またひょっこりと白狐を描いてしまいました。
どうもやっぱり呼ばれているような気がして仕様がないんですが…、ええ、お稲荷さんに(^^;)
まだ喪中ゆえに気軽にお参りも出来ませんが、なんだか白狐のイメージが消えないんですよ。
神さまのお使いだけあって、白狐の存在そのものが最も神に近い妖狐だそうですが。
だから悪いものではありませんし、悪い影響があるとも思えませんが…。
意味合いは不明としても妙に心惹かれる存在であるのは確かです。
だから多分この先もしばしば登場するだろうな、と思われます。
結局好きなんですね〜(^^;)
今回の作品は珍しく季節感がありません。そのかわりに文様で遊んでおります。
市販の素材集を使った部分もありますが、八稜鏡などはまた新たに描きました。
考えてみれば大人の女性を描くのも久しぶりかもしれません。
それなりに楽しかったです(^-^)