四季彩Gallery

 夢 見 草 (ゆめみぐさ)
この里に 旅寝しぬべし桜花 ちりのまがひに家路わすれて 桜色に わが身はふかくなりぬらむ 心にしみて花ををしめば 春ごとに 花のさかりはありなめど 逢ひ見むことは命なりけり ーーーよみびとしらずーーー
この世には わすれぬ春の面影よ おぼろ月夜の花のひかりに はかなくて すぎにし方をかぞふれば 花に物おもふ春ぞへにける ーーー式子内親王ーーー
夢見草

どうも現在は愛情のあるキャラクターしか描けないようで、

またまた杏珠にコスプレもどきのスタイルをしてもらいました。

春の花の妖精風。この装束は以前に描いた桜の精の装束を

そのままイメージでつないでおります。

なんとなく翅をつけてみたら、ちょびっと永田萌さんぽいかも…(^^;

小さい存在だってことを描きたかっただけなんですが。

 

手に持っているのは雅楽器の「笙(しょう)」のつもりです。

琵琶などでもいいかなあ、とも思ったのですが、

ここは小さな楽器にしたいと思いまして。

いや、別に龍笛あたりでもよかったんですが…。

 

 

 

日渡早紀さんの新刊「ボクを包む月の光」の4巻の中で、

大人になったかつての「ぼく地球」のキャラ達が、

しみじみと桜について語るシーンがあるんですが、

それがなんとも的確で共感できていいなあ…と

ちょっとしみじみしたおかげでこれが出来たのかもしれません。

 

桜を見て抱く気持ちと、誰かをとても愛する気持ちと

それはとてもよく似ている…というような主旨。

切なくて哀しくて、でもいいんですよね〜。

この日本人独特の感性が大好きな私。

 

 

 

で、この絵には線画が人物のみで4枚存在します。基本的な線画と水干のみの線画、

それと翅のみの線画、さらに水干の紐などの部分と合計4枚。

全部Illustratorのレイヤーを分けて描いて、それぞれコピーしたわけですね。

Photoshopのみですと非常に苦労する作業ですが、

これがかなーり簡単に出来てしまうのがいいんですよ。

髪だけの線画の色を淡くしたい時なんかすごい便利だと思います♪

おかげで両方のソフトを頻繁に行き来するのが通常になってしまいました。

 

ただ、やはり桜の線画はあくまでも手描きだったりするんですが…。

 

 

 

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