四季彩Gallery

行きはよいよい 帰りは怖い…
通りゃんせ
怖いながらも とおりゃんせ… とおりゃんせ…

          稲荷神と狐

 

               ※伏見稲荷の狐※  

 

狐は古来より日本人にとって神聖視されてきた。

112年、既に日本書紀に日本武尊命を助ける白狐が登場している。

 

711年に、最初の稲荷神が登場する。

宇迦之御魂神は別名「御饌津神」(みけつのかみ)と言う。

狐の古名を「けつ」と言い、御饌津神を「三狐神」と解して、

狐は稲荷神の使い、あるいは眷属に収まった。

時代が下ると、稲荷狐は命婦の格(朝廷の屋敷の出入りが可能となる格。)を

受け、命婦神あるいは白狐神として上下社に祀られるようになった。

江戸時代に入り、稲荷が商売の神と公認され、

大衆の人気を集めると共に、稲荷狐が稲荷神という誤解が一般に広がった。

 またこの頃から稲荷神社の数が急激に増え、

流行神(はやりがみ)と呼ばれる時もあった。

また仏教系の神であるダキニ天は金狐・銀狐(きんこ・ぎんこ)

いう眷属を持ち、稲荷神と同一視される原因となったが、

正確には稲荷神社に祀られている狐の多くは白狐(びゃっこ)である。

 

 

稲荷神社の前には狛犬の代わりに宝玉をくわえた狐の像が置かれる例が多い。

他の祭神とは違い稲荷神には神酒・赤飯の他に

狐の好物とされる油揚げが供えられ、

ここから油揚げを使った料理を稲荷と称するようになった。

 

 

Wikipediaより

 

 

 

 

突然ですが、お稲荷さんを描きたくなりました。

京都にまだ市電が走っていた頃、毎年お正月になると、

母の実家の伏見にお年始に来るのが常でして(当時は上京区に住んでいました)、

その勢いで、親戚一同みんなで伏見稲荷に初詣でに出かけておりました。

市電の「伏見稲荷線」というのもあったんですよね、その頃は。

で、親の世代もみんな若いし体力あるし、我々子供は元気だし、でよくお山もしました。

そう、稲荷山一周ですね。千本鳥居を抜けて。

 

あの鳥居の道に入るたびに、向こうの世界がどこか異次元に通じていそうで、

いつもわくわくしていましたね。ちょっぴり怖いけど魅力的な世界に…。

だから童謡の「通りゃんせ」は「天神さまの細道」なんですが、

私には個人的にあの千本鳥居の参道を連想させるのですね。

 

 

で、お稲荷さんのお使い(眷族)といえば白狐ですね。

お稲荷さんの距離感と同様に、彼らの存在も結構身近に感じておりました。

現在も時折話に聞く怪談の類いがありまして、そういうものに触れると

なんとなくいたずら好きで、ちょっとさびしがり屋の白狐を想像してしまいます。

 

 

杏珠も今年はコスプレ祭りのようでしたが、ここで初めて狐耳になってもらいました(^^;)

相変わらずの水干姿で男装しておりますが。どうも神様の眷族っていうのは

性別が定かでないようなイメージもあったりします。

これもあくまでも個人的な思いですけれども。

 

 

 白装束って簡単そうで、実は結構手間がかかりました(^^;)

単衣も白ですし、白の水干を重ねるとどこを消していいのかわからなくなって、

下に1枚仮のレイヤーを作って、濃い色を置いてみないと判別出来なかったり…。

この作品のレイヤーは4枚あります。キャラクター以外に水干の部分と、

水干の紐や菊綴の部分、これらはいつものことですが、あと白い髪ということで、

一番上に髪の線のみのレイヤーを置いております。

これもIllustratorならではの便利なものなんですが。

私の絵で黒い背景っていうのもかなり珍しいですよね〜。

背景をもっと細々描き込みたくなるのを必死でセーブしました(^^;)

 

 

 

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