四季彩Gallery

 浅月の琴 (あさづきのこと)
行き暮れて 惑う道 翼を休める地は まだ遙か遠い 薫る花木に 一夜の宿り 甘い香が今宵の眠りの護り 見上げれば 白い眉月 いまだ浅いこの世の夢のごとく
浅月の琴

「泰山木」(たいさんぼく) Magnolia grandiflora。

英名は Southern magnolia, Bull bay。

 

モクレン科モクレン属の常緑高木。アメリカの南部に分布。

肥沃な湿り気の多いところを好み、成長が早く、高さは10〜20メートルになる。

何万年も昔からほとんど姿を変えていない植物らしい。

わが国へは明治時代に渡来。葉は厚くて光沢があり、裏面には褐色の毛が生えている。

初夏のころ、芳香のある「はくもくれん」に似た、大きな白い花を咲かせる。

10月から11月ごろ、長さ15センチほどの集合果をつける。

香水などにも配合されるいい香り。

 

開花時期は、 6/1頃〜 7/10頃。泰山木の花は夏の季語。

 

 

《花言葉》

 

「前途洋々」「威厳」「自然の愛情」「華麗」「壮大」

 

 

 

近代の花ということで、今回は泰山木です。これも古典の中では描けない花ですね。

波津彬子さんの「雨柳堂夢咄」の中にこの花が出てくるものがありまして。

対の杯が壊れてしまったからお酒が飲めない、と嘆いている徳利の布袋様に、

この大きな花びらを採って杯のかわりにする…という粋なはからいのお話でした。

あのシリーズも大正あたりの設定だと思えますが、

だから江戸時代に作られた徳利には未知の花なんですね。

 

どうも私はモクレン科の花が好きなようです。

大きな花ですので、花の精の杏珠をもっと小さくしようかとも考えたのですが、

そうすると1輪しか描けないかもしれませんし…。

…してみるとこの杏珠は1/6ドールくらいのサイズなのかもしれません(^.^)

 

 

 

手にしている楽器は月琴。形を見ると、どうも阮咸あたりから進化した楽器のようですね。

実際に音を聴いたことがないのですが、マンドリンみたいなかわいい音がするらしいです。

これももとは中国の発祥なんでしょうが、わりと近代に好まれたようです。

サイズからしても女性の愛好者が多かったのかもしれません。

いずれにしてもやはり近代のイメージがありますね。

現代の月琴にあんまり装飾的なものは見ませんが、せっかくなのでちょびっと

模様などを入れてみました。これくらいの模様がある方が可愛いよね〜♪

 

 

 

今回もどれを描いていても楽しかったです。

花にしても楽器にしても線画の段階では、これでどうなるんだろう?

と思うくらいにシンプルなんですが、色をつけてみると

ちゃんとそれらしく見えるから不思議です(^^;)

いつもの手法で透ける衣装を描くのにも慣れましたし。

いろいろと新しい技術や手法を自分のものにしていく段階って楽しいんですよね〜♪

 

 

ちなみに背景に大きく扱っている模様はフリー素材のカスタムシェイプです。

こういう感じのシェイプを配布してくれる海外サイトがありまして、

さすがに古典ものの中では使いづらいですが、こういう場面では

それなりに映えるのではないでしょうか。

こういう感じの優雅な曲線をIllustratorできちんと描けるように

なりたいというのが今後の課題のひとつです。

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