四季彩Gallery

 秋津島(あきつしま)
あきつしま やまとのくにに かぜふけば…
秋津島
大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙(けぶり)立ち立つ 海原は 鴎(かまめ)立ち立つ うまし国そ 秋津島 大和の国は

マツムシソウ Scabiosa japonica (マツムシソウ科 マツムシソウ属)

 

マツムシソウは北海道から九州に分布する多年草。

ブナ帯などの山地草原に生育する。

草丈は高さ50〜90cmで美しい淡青紫色の花を咲かせ、

草原の初秋をいろどる。

花は長い柄の先端に形成され、多くの花が集まった頭状花を形成する。

花序の直径は4cm前後で総苞片は線状。

中心部の花は筒状で花冠の先端は 5の裂片つに分かれ、

周辺の花は3つの裂片が大きく外側に伸びる。

ちょうどキク科の筒状花と舌状花に相当する。

雄しべは4本で、葯は青い色が濃い。

花は一見キク科に似た頭状花序であるが、

キク科の場合、その外側に萼のような総苞があるのに対して、

マツムシソウ科のものは一般にはこれを持たない。

また、雄蘂が互いに融合しないのもキク科との違いである。

 

花序の中にも鱗片状またはとげ状の苞葉のあるものがある。

オニナベナ(チーゼル、ラシャカキグサ)はこれを利用して、

古くから織物の起毛用に使われ、

現在でもカシミアなどの柔らかい風合いを出すために使われる。

 

ユーラシアとアフリカ北部の亜熱帯から温帯にかけて、

9属250種あまりが分布し、

日本にもマツムシソウ、ナベナなどが自生する。

 

 

マツムシソウの名前の由来は、マツムシの鳴く頃に

咲くからであるとのこと。

真偽の程は別として、初秋を感じさせる花である。

 

 

                                 《花言葉》

 

「不幸な恋」「恵まれぬ恋」「わたしはすべてを失った」

「悲しみの花嫁」「風情」「健気」

 

 

 

さて、松虫草です。個人的にとても好きな花ですが、花言葉のイメージは

上のように暗いものが多いですね。これは主に西洋の感覚で、

紫は不吉な色だとされたことに由来するようです。

日本人には高貴な色ですし、そういう感覚は全然ピンと来ませんね(^^;)

繊細な花の造りも綺麗だと思うのですが。

 

荻原規子さんの「空色勾玉」の中では、この松虫草の咲く野原が非常に印象的な

舞台として登場します。まだ神と人との距離が近かった時代の物語です。

古代を舞台にしたシーンにはうってつけの背景だと思っております。

 

 

今年は病院の駐車場のわずかな緑のスペースの上で、早くも群れ飛ぶアキアカネを見ました。

やっぱり日本の秋よねえ…としみじみ思ったので、その光景をイメージに加えました。

日本はやはりトンボの王国だったようですし。

未来にもそういう豊かな自然は残しておきたいと切実に願ってしまいますね。

 

 

 

前回の絵とすごく似てしまいました(^^;)

…でもなぜか私は今、こういうシリーズが描きたいみたいです。

なぜだか他のキャラとか他のイメージって浮かんで来ないんですよね〜。

こういうのも一種のスランプかもしれないんですが、これでも描いているうちに

徐々に落ち込んだ気分が浮上してくるのがわかります。

花をモチーフにした絵には、なぜだかそういう作用があるみたいですね。

描きたいこのを描きたいように、というのが創作の基本ですし、

今年は満足するまでこのシリーズを続けようかなあ、と開き直っております(^^;)

 

紫のグラデの水干もなかなかいい感じかも…。

こういうふうに色で遊べるのもすごく楽しいのですよね〜(^.^)

 

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