古代日本Gallery

 萌え出づる (もえいずる)
春山の 咲きのをゐりに春菜摘む 妹(いも)が白紐(しらひも)見らくしよしも うち靡く 春来るらし山の際(ま)の 遠き木末(こぬれ)の咲きゆく見れば
萌え出ずる
貌鳥(かほどり)の 間なくしば鳴く春の野の 草根の繁(しげ)き恋もするかも 春の野に 霞たなびき咲く花の かくなるまでに逢はぬ君かも --------万葉集-------

春をテーマにした作品を描き始めると、すでに冬に戻る気分にはならないですね。

…そういうわけで春の絵が続きます。

なんとなくふと思い立って、斜めの構図で描いてしまいました。

別に理由はないのですが、たまたま先日、若草山焼きのニュースを見たせいかもしれません。

娘子(をとめ)が袖を振る先にはきっとよほど仲のいい友達か恋人がいるのでしょうね。

しかしながら、本当は堅香子(かたかご)=片栗の花はこういう陽当たりのいい場所ではなく、

もっと木陰の湿度がやや高い場所に生えるのだと思います。

だから最初は手前に木を描こうかとも考えていたんですよ。

でもやっぱり邪魔だなあ、というのでやめてしまいました(汗)

だから多分この絵は間違いです。すみません(汗)

春の象徴でもあるし、どうしても描いてみたかったのでした。

 

先日ヤフオクで手に入れたカスタムシェイプとグラデーションを

解凍していただいたので、早速使ってみました。わざわざIllustratorで作るまではないなあ、

という簡単なパターンがあっというまに作れてしごく便利です。

上衣の模様とか、領布の模様とか。

グラデーションも自分の感覚にはないものが多いので、いい刺激になりますし。

結局は微調整でより好みの色彩にしてしまうことも多いのですが。

いつもはほとんど使わない調整レイヤーなども使ってみました。

でもやはりあんまり冒険出来ないなあ、と思い知らされてしまった次第です(汗)

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