平安王朝Gallery

雲ゐより 遠山鳥のなきてゆく こゑはるかなる恋もするかな 思へども おもひもかねつ足引の 山鳥の尾のながきこの夜を あしひきの 山鳥の尾のながらへて あらば逢ふよをなくなくぞ待つ
秋麗
もの思ふ 袖のなみだにうちそへて いたくな置きそ夜半の白露 露だにも なからましかば秋の夜に たれとおきゐて人を待たまし 恋ひわびて 野べの露とは消えぬとも たれか草葉をあはれとは見む
秋麗ー杏珠

シュウメイギク(秋明菊、学名:Anemone hupehensis var. japonica)ーーーーーーーーーーーーー

 

キンポウゲ科の植物の一種。別名、キブネギク(貴船菊)。

名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間である。

中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。文献上では「花壇綱目」に

「秋明菊」の名前で記載が成れていて、日本に定着していたことが窺える。

中国では明代末の「本草綱目」には記載はなく「三才図会」に

「秋牡丹」の名前で記載されるようになる。

「秋牡丹」の呼称は貝原益軒も「大和本草」で使用している。

以後日本の園芸書には「秋明菊」「秋牡丹」で紹介されることが多くなり、

「しめ菊」「紫衣菊」「加賀菊」「越前菊」「貴船菊」「唐菊」「高麗菊」「秋芍薬」などの

多様な別名で呼ばれることになった。

花色は赤紫色であるが、近年、他種との交配品種が市販されるようになり、弁数が少ない品種や

白色の品種が多く栽培されて名称の混乱が見られる。

多年草で開花期は秋、高く伸びた花茎の上に大柄な花をつける。

花は多数の赤紫色の花弁状の萼片が目立ち、本物の花弁はない。

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーーー

忍耐・薄れゆく愛・多感なとき

…なんだか最初にイメージしていたものとは全然違うものになってしまった気がするんですが…。

まあ、これはこれで仕様がないのかなあ?とも思ったり…。

まだ実際に手を動かす前から、人物も背景も含めて全部クリアに見えている時は

それなりに完成度が高く、満足度も高い作品になることが多いのですが、

やはりそれは毎回じゃないんですよね。最近では「秘色風色」がそうでしたが…。

いつも納得レベルの作品が描けるのなら、それでプロとしても通用したりするのかもしれません。

気合いの入れ方に違いがなくてもどうにもならない…。不思議です。

 

でもまあ、なんとか完成に辿り着きました。現在の私の気力から考えると完成出来ただけでも

喜ぶべきことなのかもしれません。また秋明菊の花を描いております。

最近花の中心部分、いわゆる「花心」と呼ばれる部分ですね。

ここをIllustratorでカラーで描いてしまうことが多いのですが、案外効率のいい方法のようです。

欲張って白とピンクと両方を描きましたが、装束の色合いもそれをイメージしています。

背景の飛天はですね。ちゃんと自分で下書きしたんですね。でも見てみると私の絵は

しっかり体重があって、とてもじゃないけど軽やかに舞い飛んでいるようには見えなくて、

結果的にボツにしました。中国の装飾素材集から探してきてそれに着色。

描線の感じを見ると、もとは切り絵の線画なのかもしれません。

まあ、出来れば敦煌のもののように細い描線がいいんですが、これでも私の絵よりは

あきらかに「飛天」なので… (^_^;)

 

ああ、もっと恒常的に満足度の高い絵が描けるようになりたいなあ…。

いま、切実にそう願ってしまいます…。

 

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