平安王朝Gallery

あかねさす 日は照らせれどぬばたまの 夜渡る月の隠らく惜しも ぬばたまの その夜の梅をた忘れて 折らず来にけり思ひしものを 佐保川の 小石踏み渡りぬばたまの 黒馬来る夜は年にもあらぬか
射干玉の…
うつつには 逢ふよしもなしぬばたまの 夜の夢にを継ぎて見えこそ 居明かして 君をば待たむぬばたまの 我が黒髪に霜は降るとも 我が背子が かく恋ふれこそぬばたまの 夢に見えつつ寐ねらえずけれ うつせみの 人目繁くはぬばたまの 夜の夢にを継ぎて見えこそ

ヒオウギ(檜扇、学名:Iris domestica)ーーーーーーーーーー

 

アヤメ科アヤメ属の多年草である。

従来はヒオウギ属(Belamcanda)に属するとされ、

B. chinensisの学名を与えられていたが、2005年になって分子生物学による

DNA解析の結果からアヤメ属に編入され、現在の学名となった。

 

ヒオウギは山野の草地や海岸に自生する多年草である。

高さ60〜120cm程度。名前が示すように葉は長く扇状に広がる。

花は8月ごろ 咲き、直径5〜6センチ・メートル程度。

花被片はオレンジ色で赤い斑点があり放射状に開く。

午前中に咲き夕方にはしぼむ一日花である。

種子は5mm程度で黒く艶がある。本州・四国・九州に分布する。

花が美しいためしばしば栽培され、生花店でも販売される。

特に京都では祇園祭に欠かせない花として愛好されている。

黒い種子は俗に「ぬば玉」と呼ばれ、和歌では

「黒」や「夜」にかかる枕詞としても知られる。

 

《花言葉》ーーーーーーーーーーーーーーー

誠実・気品ある精神・個性美

 

 

Wikipediaより

 

 

意外にいままでしっかりと描く機会がなかった気がする

「射干玉(ぬばたま)」こと、ヒオウギの花です。

かつて万葉の時代には広く人々に親しまれていた花のようですが…。

この鮮やかな朱の色彩が夏の野山の中ではひときわ映えたのかもしれませんね。

もっとも、枕詞として使われているのは漆黒の実の方ですが…。

黒い実も珍しかったのかもしれません。

万葉集には本当にたくさんの歌があったので、いくつかを抜き書きしました。

 

 

今回の装束は夏の女童(めのわらわ)の殿上装束、夏の汗衫(かざみ)姿です。

こういうスタイルでいろいろとご用を果していたのだろうな、と思われます。

それこそ文使いとかね。でもこの図はお使いではなくて、

自分が誰かにお文をいただいたような感じですね (^_^;)

決して内緒で主のお文を盗み見しているわけではありません。

自分がこういうものをいただくのが初めてで、ちょっとドキドキしています。

文の内容はもしかしたら幼い恋文だったりするのかもしれませんよね〜 (^_^;)

 

 

 

資料を見る限り、夏の汗衫はこういうふうな透ける衣ではないようですが、

ここは絵的にシースルーの方が涼しそうで綺麗かなあ、と思いまして…。

こういうアレンジはいつものことなので、みなさん、慣れていらっしゃるとは思いますが。

線画をIllustratorで描くようになってから、こういう表現がしごくやりやすくなったので、

しっかりと愛用しております。

線画だけのレイヤーも結果的に5,6枚になるのが定例になりました。

そうしますと、あとでほつれ毛や、薄くなってしまった場所の修正がしごくやりやすいのです。

 

 

花そのもののパーツごとにわけて描くやり方が通常になりましたし…。

あとからの応用などを考えますと、それなりに効率がいい方法になっていくものだなあ、と

自分でも思ってしまいますね (^_^;)

 

 

 

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