平安王朝Gallery

山の端を いでてさやけき月になほ 光をそへて秋風ぞ吹く ひとめ見し 野辺のけしきはうら枯れて 露のよすがにやどる月かな 望月の 山の端いづるよそほひに かねても光る秋の空かな
望の夜
秋の夜の 月の光を 見るごとに 心もしのに 古へ思ほゆ 「月の兎」 良寛(りょうかん)

月の兎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

月の兎(つきのうさぎ)は、「月に兎がいる」という伝承にまつわる伝説。

 

 

月の影の模様が兎に見えることから、「月には兎がいる」というのは

昔から語られている伝承だが、これにまつわる話として、

以下の伝説が語られている。

 

猿、狐、兎の3匹が、力尽きて倒れている老人に出逢った。

3匹は老人を助けようと考えた。

 

猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。

しかし兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。

 

自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、

猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、

火の中へ飛び込んだ。

 

その姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を

後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせた。

月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、

兎が自らの身を焼いた際の煙だという。

 

この伝説は、仏教説話『ササジャータカ』を発端とし、

『今昔物語集』などを始めとして多く語られている。

 

 

Wikipediaより

 

 

狐のイメージから発展して、とうとうウサギです ̄(=∵=) ̄

まあ、いままでこういう形にしなかった方が不思議なような気がするんですが…。

いつもと違う髪形とか十五夜とかを思い出しているうちにこんな絵になってしまいました(^^;)

このツインテールって結構ロリロリかもしれない、と思ったりしながら楽しく描いておりました。

 

月の連想はやっぱりウサギか美女の嫦娥ですよね。それか月夜見とか…。

いずれにしても綺麗なイメージが多いような気がします。

(ふと、ヒキガエルとかもあったなあ、というのは横に置いといて)

それと共に興味深い伝説がいろいろあります。

ジャータカ物語などはいまでも仏教系の幼稚園などで取り上げられているのでしょうか?

 

仏教に限定しなくてもいつの時代にも新しい伝説が生まれる要素があるのが

月の不思議と素晴らしさなのかもしれません。

 

 

 

白兎なので、装束の色は最初から白にしようと決めておりましたが、

髪の色はとことん悩んでしまいました。でも白狐でも白い髪だから

ウサギもやっぱり白じゃないと、ということで白い髪です(^^;)

 

五つ衣は白に映えるから紅の系統で(ピンクを含む)、単衣は緑だとパターンですし、

こういうのも面白いかも、というので紫に…。意外とこういう色にするのは珍しいです。

なんとなく「梅がさね」っぽいかもしれません。

 

狐のお面は既成のものがありますが、うさぎのお面は見たことないなあ、というので

私が勝手に民芸品っぽくデザインしたんですが、うさぎだと狐のような怖さがありませんね。

まあ、もとがうさぎだからなあ…。こういうのもアリかなあ、と

思っていただけると嬉しいです(^^;)

 

 

 

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