平安王朝Gallery

朝露を わけそほちつつ花見むと 今ぞ野山をみなへしりぬる 恋しきに 消えかへりつつ朝露の 今朝はおきゐむ心ちこそせね ちり過きし 外面の桐の花の色に おも影近く開く樗(あふち)かな
朝露の庭
君帰す 朝の敷石サクサクと 雪よ林檎の香のごとく降れ 北原白秋 雲はいま ネオ夏型にひかりして 桐の花桐の花やまひ癒えたり 宮沢賢治

キリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)ーーーーーーーーーーーーー

 

ゴマノハグサ科(あるいはノウゼンカズラ科、

独立のキリ科 Paulowniaceae とする意見もある)キリ属の落葉広葉樹。

 

高さは10mほどで、初夏の頃に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。

葉も特徴的であり、広卵形の大きな葉をつける。

 

原産地は中国とされ、日本では北海道南部以南において植栽される。

中でも福島県の会津桐、岩手県の南部桐が有名である。

キリは古くから良質の木材として重宝されており、

下駄や箪笥、箏(こと)、神楽面の材料となる。

また、翼(よく)のついた小さい種子は風でよく撒布され、

発芽率が高く成長が早いため、随所に野生化した個体が見られる。

 

伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章の意匠に取り入れられてきた。

 

属名はシーボルトがアンナ・パヴロヴナに献名したもの。

 

 

キリは日本国内でとれる木材としては最も軽い。

また、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があり、

高級木材として重宝されてきた。

日本では箏や箱、家具、特に箪笥の材料として用いられることが多く、

桐箪笥といえば高級家具の代名詞である。

かつて日本では女の子が生まれるとキリを植え、

結婚する際にはそのキリで箪笥を作り嫁入り道具にするという風習もあった。

キリは成長が早いためこのようなことが可能なのである。

 

またキリは発火しづらいという特徴もあるため、金庫などの内側にも用いられる。

日本各地で植栽されていたが、需要の高まりや産業構造の変化により

北米、南米、中国、東南アジアから輸入されることも多い。

 

 

《花言葉》  高尚、内気

 

Wikipediaより

 

 

 

すみません。まだしつこくこのシリーズが続いております。

十二単だから平安の中に持ってきただけ、という…(^^;)

描いている本人が楽しければいい、というスタンスなので、さらに続くわけですね。

 

あまり画材にされることがない気がする桐の花が今回の主役です。

結構形を取る、というか、構図を取るのが難しい花でした。

描きつつ、家紋の意匠は本当にうまくまとまっているなあ、と感心したり。

改めて昔の名もないデザイナーさんたちのセンスに脱帽です(^^;)

 

 

 

今回の杏珠、朝露を集めてきらきらした飾りを作るという風流なことをしております。

まあ、現実には不可能ですが、そこはファンタジーな画面だし、ということで…(^^;)

この鎖のような露の部分はフリーのブラシをいただいてきてアレンジしました。

海外のサイトからのものですが。

 

かさねの色目は五つ衣の部分だけ「紫の匂い」のつもりです。

袿も紫系統にしようとして、あまりにも目立たないので変更したいきさつがあります。

そのかわりに文様は桐の家紋の一種から作りました。

由来は忘れましたが、どこかのお寺の紋だったように思います。

家紋というよりも有職文様に近いアレンジですよね。

そういうしごく趣味的な楽しみを含めて個人的には面白い創作でした(^.^)

 

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