平安王朝Gallery

 白蓮花(はくれんか)
み佩(は)かしを、剣(つるぎ)の池の、蓮葉(はちば)に、溜(た)まれる水の、ゆくへなみ、我がする時に、逢(あ)ふべしと、逢ひたる君を、な寐(い)ねそと、母聞こせども、我が心、清隅(きよすみ)の池の、池の底、我れは忘れじ、直(ただ)に逢ふまでに -------------------万葉集 巻13相聞
白蓮花
風吹けば 蓮の浮葉にたまこえて 涼しくなりぬ ひぐらしの声 野辺におく おなし露とも見えぬかな 蓮の浮葉に やどるしらたま

「晨(あした)」に続いて、季節柄個人的に好きな花、白い蓮を描いてみました。

白い蓮はよりいっそう神聖な花のイメージがありますね。

無垢な乙女の姿が似あいそうな気がします。

蓮にこだわって写真を撮ったり、小物を集めたりする人がいるくらい、

愛される花のようです。不思議ですね。で、まあ、そのあたりの印象からも

ファンタジックな画面になるといいなあ、と思って描きました。

朝の光というとやはり柔らかい色になってしまいますね。

 

人物と水面、花と葉、蝶、透明な花の後ろ半分、前の花びら2枚、

全部別に描いて合成していきました。

特に透明な花びらはいろんなモードでやってみないとしっくりするものが探せなくて、

そこいらはやはり心ゆくまで試せるCGの長所とも言えるでしょうか。

微妙なグラデがかかっていたりするんですが、見えないかも…(汗)

改めて私の絵にグラデーションは絶対に必要不可欠なものだと実感しましたね。

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