平安王朝Gallery

いまさくら 咲きぬと見えてうすぐもり 春にかすめる世のけしきかな さくら花 咲きにけらしなあしひきの 山の峡(かひ)より見ゆるしら雲 花ざかり 四方(よも)の山べにあくがれて 春はこころの身にそはぬかな あだならぬ 色とこそ見め櫻花 こころにそめぬ人しなければ
夢の通い路2017
花さそふ なごりを雲に吹きとめて しばしばにほへ春の山かぜ 花の散る 木のしたかげはおのづから 染めぬさくらの衣(ころも)をぞ着る 散りまがふ 花にこころのうつりつつ 家路をさへも忘れぬるかな
夢の通い路 男君
夢の逢ひは 苦しかりけりおどろきて 掻き探れども手にも触れねば 剣大刀 身に取り添ふと夢に見つ 何のさがぞも君に逢はむため 思ふらむ その人なれや ぬばたまの夜ごとに君が夢にし見ゆる うつつには 逢ふよしもなし夢にだに 間なく見え君恋ひに死ぬべし
夢の通い路 女君
うつつには 逢ふことかたし玉の緒の よるは絶えせず夢に見えなむ 逢ふとみて 覚むる夢ぢのなごりだに なほ惜しまるるあかつきの空 思ひつつ 寝(ぬ)ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを 見てもまた 覚むるうつつにまよふかな 逢ふ夜まれなる夢の通ひ路
男君のアップ
女君のアップ
同じタイトルの作品を10年以上前に描いたのですが、今回のこういうシチュエーションが 可能かどうか?と考えると、まずもって高貴な姫君は人前に出ることはしませんし、 宮仕え中の女官とどこかの若君、というケースならありそうな気もしたんですが、 そういうのもイメージが限定されちゃうなあ、と思うと「夢で出逢う」方が楽しそう。 …だから「夢路での逢瀬」というか「夢の中での初めての出逢い」みたいなことに なりました (^_^;) 普段、知ってる相手でも、たまたまなぜか夢に見ると、不思議に気になることって ありますよね?私だけ?…まあ、そこから恋心に発展するかどうかは別としても、 
朝髪の 思ひ乱れてかくばかり 汝姉が恋ふれぞ夢に見えける 我が背子が かく恋ふれこそぬばたまの 夢に見えつつ寐ねらえずけれ …いずれも万葉集ですが、古代においては相手が自分を思ってくれているからその人の 夢を見る、という解釈になるのですね。私はこういう考え方が結構好きです (^_^;) だからまあ、こういうシーンになった次第です (^_^;)

毎年、この季節には桜Exhibition出展のための作品を描いていた名残で、自然と桜が

描きたくなります。サイズに制限がないから大きな絵が描きたいなあ、と思いました。

そうしたら、解像度400dpiでB2サイズ(728×515ミリ)という大きな作品に

なってしまいました (^_^;) 人物はもちろん背景も別に描いて合成するので、

うちのiMacでもなんとか大丈夫でした。(でも正直メモリは32GBくらい欲しいと思った)

 

これで解像度を落としてA1近いサイズで大判出力も可能かと思うんですが、

そこまでのフレームも飾る場所もないので、B2が限度かも…。

 

 

とにかく無事に完成して嬉しいです (^_^) 大変だけど正装を描くのは非常に楽しい作業でした。

 

 

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